堂崎の入り江
堂崎天堂崎主堂用の駐車場の近くの風景。
入り江を懐深く包んでいる小山の深緑と、透きとおるような水色の入り江がとても美しい。
入り江は、潮が引いて遠浅になっている。ここは干満の高低差が大きいところである。
海上保安庁海図によれば、この入り江は水深１〜３ｍ。入り江を囲む小山が外洋の風波をしのぎ、
明治黎明期の、喫水の浅い艪こぎ舟にとっては、天然の良港だった。
「かって、周辺の村の信者たちは、それぞれ『伝馬（てんま）』と呼ばれる小舟で、堂崎のミサに来た。
この海辺は、老若男女でにぎわった。浜に数十隻の小舟が、クシ状に並ぶ光景は、壮観だった。」
（小崎登明「西九州キリシタンの旅」Ｐ．２２）