ベルナデッタの写真の拡大
この写真は１８６４年か、或いは１８６６年に撮ったらしい。
この写真の説明に、ローランタンは、つぎのように書いている。(p.314)
「おてんばなベルナデッタは、おしとやかになった」 La sauvageonne Bernadette a muri.
この頃は、ウィーンの数学者ペッツバル(1807‐91)が、新しいカメラ・レンズを設計しており、
露出を日陰でも1〜2分に短縮することができていた。（平凡社「世界大百科事典」カメラの項による）
ベルナデッタは、写真を撮られることが好きではなかった。無理もない。２、３分間は、微動することさえも、出来ず
しかも、人々は、ベルナデッタに何回も写真に写ることを、強いていたのだから。
露出時間１０００分の１秒を超える、現在のカメラだったら、表情に硬さのない、
もっと、快活で晴れやかな写真と、なっていただろう。 （ＨＰ製作者）