Ｆａｔｈｅｒ Ａｌｂｅｒｔ Ｐｅｌｕ
ペルー神父は、１８４８年（ルルドで聖母がベルナデッタにご出現した１０年前）に、フランス・サルト県フレネに生まれた。
「フレネ」は、自動車レースで有名なルマン市の北北西３５ｋｍにあるフレネーシュルサルトであろう。
ペルー少年が司祭職への憧れを膨らませていた頃、ちょうど日本では信徒発見があり、
世界の教会を驚かせていた。ペルー少年は、このニュースをきっと耳にしたことだろう。
もちろん、ビレネー山脈北麓のルルドの聖母出現にも、少年の心は大きな関心を持っていたはずである。
１８７０年、ルマン教区の司祭として叙階される。１８７１年、パリー外国宣教会に入会。
１８７２年６月５日、日本へ出発（２４才）
１８７２年〜１８７８年、新潟、神戸、長崎で宣教活動
１８７９年 フランス・ヌベールでベルナデッタ帰天（３５才）
１８７８年〜１８８２年 平戸小教区主任司祭
１８８２年〜１８８７年 浦上小教区主任司祭
１８８７年、堂崎に着任 全五島の主任司祭となる。
１８９９年 井持浦ルルドを創設
１９０４年 前任のマルマン神父により創設された養護施設を
ペルー神父のご母堂の遺産で買い求められた現在の慈恵院の地に移転
１９０８年 福江市内に教会を造るため地所を購入
１９１４年〜１９１５年 （６６才） この頃から体調を崩し何度も休養
１９１８年 （６９才） 長崎で帰天。 浦上宣教師墓地、クザン司教の傍らに眠る
ペルー神父の功労を偲び、奥浦の慈恵院と堂崎天主堂には、記念碑が建てられている。
（井持浦カトリック教会「ルルド創設１００周年記念誌Ｐ．５４より）