病状はさらに悪化した
レントゲン治療の断念
以下は、ゲオルク・ジークムント「ルルドにまだ奇跡があるのか」中村友太郎訳 エンデルレ書店による
Ｐ．５１
１９６２年６月２２日。ミケーリは、（ヴェローナの陸軍病院から）トリエント◆１の陸軍病院に運ばれる。
１９６２年７月１８日。レントゲン撮影。骨盤の左半分がほぼ完全に破壊されている。
１９６２年８月１日。ミケーリは、コバルト照射のために、ボルゴ・ディ・ヴァル・スガーナ◆２の腫瘤（ガン）センターに、移送される。
（ここで撮られたミケーリのレントゲン写真を、以下に掲載する）
三日後にミケーリは、再びのセンターから「レントゲン照射による治療は不可能と思われるため」、退院させられる。
註◆１ トリエント・・・・・
トリエントはドイツ名。「トレント」という。１５４５年にトリエント公会議が行われたことで知られている。イタリア北部の州都。人口１０万人。
位置は前々頁の地図を参照のこと。
註◆２・・・・・
「ボルゴバルスガーナ」とも言う。トレントの東２７ｋｍに位置する町。
同書Ｐ．９６ 正常な骨盤の見取り図
Ｐ．４５ 左腸骨の大部分は破壊され、・・・腫瘤の輪郭線からは、それがとてつもなく大きいことが推論される。
(解釈は、トリエント陸軍病院チンドーロ博士)
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